純正TVを走行中に見よう!

(Last updated on September.15.1998)

アルデオに装備の、純正のワイドマルチAVステーションUは
走行中にはTVは見ることができません。しかもパーキングブレーキをかけた状態でないと
映像が映りません。パーキングブレーキを解除すると「走行中は音声をお楽しみください」と
メッセージが表示されてしまいます。パッセンジャーのためにTVを走行中に映したいと思い
改造を試みました。このようなキットは各社から市販されていますが2万円前後します。
もしかしたら自分でもできるのではと思いやってみました。

なお、この改造をマネして、クルマが故障したり、
事故を起こしても当方は一切の責任を負えませんので
皆さんの個人の責任においてやってくださいね!

今回の改造にあたって関係各方面のご協力に感謝します。

Special Thanks
K.Tanahashi/T.Yamaguchi/M.Horigome

(当ページの無断転載を禁じます。)



TVチューナの位置

TVチューナの位置は、荷室後部右側のジャッキの格納場所付近です。
左の写真ではタイヤハウスの後ろ側にあるふたを開けると見えて来ます。

この情報はこのページを見たTanahashiさんから頂きました。
ありがとうございました。

修理書があれば、一発でわかるんですけどね・・・・





TVチューナはここです。

10ミリのボルト3本で止まっています。
手前の内装が取れると作業しやすいのですが、これをはずすとなると
作業が大がかりになりそうなのでこの状態で進めます。

このあと、デッキアンダートレイをはずします。プラスドライバーでネジ2本はずせば
トレイは取れます。この時トレイの回りに内装との重なり部分があるので注意深く
はずします。





トレイをはずすと配線が見えます。

このような配線が、見えます全部で4つのコネクタで接続されています。
左の青いコネクタはメインの信号線。
左から2番目のコネクタは今回、改造を施すコネクタです。
左から3番目のコネクタは不明です。
一番右の黄色のコネクタはアンテナ線です。







コネクタをはずします。

ご覧のようにコネクタをはずすのですが、コネクタに爪が付いているので、
良く確認してから、爪を押さえて引き抜きます。左の2本は束ねられているので、
慎重に抜きます。

この時エンジンキーは必ず切ってからコネクタを抜きます。







チューナをはずします。

10ミリのスパナでボルトをゆるめます。薄いラチェットがあると便利だと思います。
ドライバは内装があるため使えません。ドライバが使えるのは、左下の1本だけです。
スパナかメガネでゆるめるのが一番確実ですね。









これがチューナです。

富士通テン製でした。NEGATIVE GROUNDと書いてあります。
これを見て配線が難しくなるかなと思いましたが、先に進みます。

ピン配置は何も書いてありません。

こんな時に修理書があればなぁ・・・・・






画面表示はこうなりました。

エンジンをかけて、チューナの電源を入れると画面には、ちゃんと表示がされました。
このメッセージはまずお目にかかることがないでしょう。

ガラスに反射して写っているカメラはリコーのDC−3です。このHPを作るのに
大活躍しております!







実験開始

本当はこのチューナに適合するコネクタがあればいいのですが、秋葉原で何軒か見てまわりましたが
全く見つかりませんでした。カーショップのオーディオの配線キットを探してもこのコネクタの付いているものは、ありませんでした。ただ一番左の青いコネクタはスズキ車用のコネクタ(12ピン)がピッタリ合うことを
発見しました。でも結果的には使いません。
そこで各コネクタのピンにみの虫クリップを鋏んで、1本ずつ抜き差ししながら、どのピンがTVの動作や表示と関係するか調査します。なんかを発明しているような気分です。結果的には左から2番目のコネクタがパーキングブレーキと車速センサからのパルス信号を伝えているようだと言うことがわかりました。
写真には写ってませんが、右下には電圧を計測するためのテスタを付けてあります。




走行実験

パーキングブレーキの信号は停車時でも計測可能ですが、車速センサからのパルス信号は、実際に
走行しないとわかりません。この前日、Yamaguchiさんにこのようなカッコで乗り込んでもらい(写真は私)実際に走行しながらコネクタに加わる電圧を読んでもらいました。でもよくわかりませんでした。
そこで、一晩寝て良く考えて、今度は自分が測定することにしました。Yamaguchiさんは免許が無いので、プリウスオーナのHorigome氏にアルデオを運転してもらい、実際に私自らデータを取りました。運転とTVの操作をしてもらい、声を掛け合いながらさまざまな状態のときのコネクタの各ピンにかかる電圧を測定します。ご協力頂いた両名には感謝しております。ありがとうございました。
実験中、後ろを走っていた車は、ハッチごしに私の頭が見え隠れするのできっと驚いたに違いありません。





このコネクタだ!

いろいろな実験の結果、この白いコネクタに細工をすれば良いことがわかりました!
チューナでは左から2番目のヤツです。左の写真の白いコネクタです。
5ピンあって両側の2本、計4本が結線されてます。
このコネクタの右から2番目の灰色の線が入っているケーブルには、パーキングブレーキを踏むと
+12V(NEGATIVE GROUND)、ブレーキ解除で0Vになる信号電圧が現れています。
また一番右端の紫色のケーブルには車速センサからパルス信号が来ているようです。
車が動き出すと0から+4Vくらいの間を電圧が断続的にかかります。スピードが上がるにつれ
テスターの針が小刻みに振れ2Vくらいに落ち着きます。止まるタイミングで4Vになったり0Vになったり
するのでなかなか気が付きませんでしたが、Horigomeさんにゆっくり車を動かしてもらったところ、どうもタイヤの回転位置によって電圧が変化しているようです。

走行中にTVが見られるようにするには、チューナに車が止まっていると認識させれば良いわけですから、

1.パーキングブレーキがかかった状態にする。→右から2番目の端子に常に+12V以上の電圧をかける。
2.車速センサからの信号を切る。→一番右端の端子にはパルス信号を入れない。

こうすれば、走行中でもチューナは車が停止していると認識して映像を表示することになります。



工作開始:

チューナにどうすればいいかがわかったので早速工作します。
本当はこのチューナに適合したコネクタのオスメス一対があれば問題無いのですが、
簡単に手に入らないのと、何かあった時にすぐ戻せるように工作をします。
まずパーキングブレーキの信号の工作です。チューナはNEGATIVE GROUNDなので
上記のコネクタが入る2番目の端子をGROUNDに接続すれば実現できます。
このために以下のようなケーブルを作ります。左右の線はつながっています。
右のクワ型端子は10ミリのものを用意します。これはチューナを止めているボルトに共挟みするためです。長さは10センチくらいでいいと思います。(私はちょっと長めに作ってしまいました。)左の端子はコネクタのピンに相当するものです。どこかの古いコネクタからチューナの端子にあいそうなヤツを探してくればいいと思います。私はHorigomeさんの持っているコネクタからもらいました。リード線は細くないとコネクタの穴に入りません。



コネクタピンの細工

例の白いコネクタの目的のピンを抜きます。しかしコネクターからピンは、簡単に抜けないです。
写真がないので、現物を良く見てください。まずコネクターの腹の所にある、くしがたの爪を起してはずしておきます。
精密ドライバーを使いました。爪がはずれたら、今度は精密ドライバー を端子口から差し込み、
ピンを押さえている爪をはずしながら、反対側からケーブルを引き抜きます。
次に、上記で作ったリード線付きのピンを差します。一番端の紫のピンは抜いたままにしておきます。
単に車速センサからの信号を止めるだけですから。はずしたピンは他の金属部分に触れないようして
絶縁テープで止めておきます。青いコネクタと白いコネクタの間にテープで止めました。

この時点で、チューナにコネクタを差してクワ型端子をボディに接続すれば動作確認ができます。
チューナはこの時点で2chにリセットされるようですので、音や映像が出なくてもあせらないように。
チューナを合わせれば多分絵も音も出ます。実際に走行して確かめましょう。




元に戻して出来上がり!

チューナを固定して、クワ型端子も忘れずにネジ止めします。コネクタを慎重に差して出来上がりです。
この後デッキアンダートレイ等を元どおりにします。










実際の走行画面

実際に走行して動作確認をします。誰かに運転してもらって確かめた方が安全です。
ご覧の通り、60km/hで走行中にTVに「刺し身」が映ってます。
これならパッセンジャーもOKさ!

くれぐれも安全運転を心がけましょう・・・・・